おせち料理には欠かせない数の子。
おせち料理の中では子孫繁栄を願う食べ物として入れられます。
いざ使うとなると箱で買ってしまったりなどで、量が多すぎて困ってしまうという経験はありませんか?
おせち料理以外では、なかなか目にする機会がないため、保存の仕方や下処理の仕方を知らない方も多いと思います。
余ってしまった数の子はどの位日持ちするのか、賞味期限や保存方法なども一緒にご紹介していきます。
数の子の賞味期限 おせちの場合は?保存期間や保存方法は?
数の子には、主に「塩数の子」と「味付け数の子」があり、このふたつではかなり賞味期限に差があります。
店頭で売られている数の子のほとんどは塩数の子の事が多いです。
下処理として塩抜きをして、味付けをした数の子が味付け数の子となり、私たちが食べられる段階になります。
よって、おせちに入っている数の子は【味付け数の子】となります。
塩数の子とされる理由は、海より濃い塩分によって処理されることにより菌の繁殖を抑え長く保存することが出来るからです。
塩数の子の場合は賞味期限は90日前後です。
真空パックされている塩数の子であれば更に長期の冷蔵保存が可能なため180日前後は持つものもあります。
塩数の子は、冷蔵保存で長く持つように作られているため冷凍させる必要はありません。
むしろ冷凍されると、くっついている卵たちがパラパラと分離することもあるので、オススメしません。
次に味付け数の子の場合です。
1度塩抜きをしてしまった数の子の場合は、鮮度が一気に劣るため早めに食べる必要があります。
常温保存は向いていないため、すぐに食べないのであれば冷蔵保存してください。
味付け数の子の賞味期限は2.3日程度です。
どうしてもすぐに食べられない場合は冷凍保存も可能ですが、風味やコリコリとした食感はどうしても落ちてしまいます。
なるべく水分をきって冷凍庫に入れるようにしましょう。
解凍方法は自然解凍です。
冷蔵庫で解凍するのがよいでしょう。
数の子の冷凍保存方法ってある?
数の子は、「塩数の子「」か「塩抜き数の子」で保存方法が違ってきます。
食べる前塩抜きの処理が必要な塩数の子は冷凍保存は出来ません。
先程も書きましたが、冷凍してしまうと、卵がそれぞれ分離してしまうからです。
逆に、塩抜きをした味付け数の子は、冷凍保存が可能です。
ただし、どんな食材でも言えることですが、長期の冷凍保存は水分が抜けパサパサになり、本来の風味を損なってしまいます。
出来れば、冷蔵保存か早めに食べることをおすすめします。
塩数の子の塩抜きのやり方
スーパーで買った数の子が塩数の子の場合は、塩抜きないをしないと食べることができないため、塩抜きの下処理を行ってください。
◆塩抜きのやり方
水1リットリに対して小さじ1の食塩を混ぜよく溶かします。
その中に、300g前後の数の子を入れて、3~4時間置きます。
もう一度、水と食塩を作り直して3~4時間置きます。
更に、先程の工程を繰り返し、少し数の子の端を食べ味しま見す。
塩っぱさがある程度抜けて、ちょうど良くなったら数の子についている薄い膜をとり調理します。
そのままでも食べられない事はないですが、塩味しかついていないので、めんつゆなどに漬けて味付けをして食べた方が美味しく食べられます。
まとめ
たくさん買ってしまって余ってしまった数の子は、ほんだしやめんつゆなどで他のものと煮て食べても美味しいです。
お酒のあて、ちょっとした1品としても活用できるのではないでしょうか。
もともとは、縁起のよい食材として食べられてきたので、鮮度が落ちないうちにできるだけ早めに食べ切るようにするのがおすすめです。