長年愛用している回転椅子が、最近なんだか調子がおかしい!
と感じている方はいませんか?
がたつきや、回転がスムーズでないなどの現象が起きているなら、一度回転椅子の下に目を向けてみてください。
もしかしたら、なんだ!?この黒い粉は!と目を疑ってしまうかもしれません。
回転椅子の下あたりに、謎の黒い粉のような物体が・・・
もしかしたら、体に有害な物質なのかなんて考えちゃったりもしますよね。
回転椅子を回転させるたびに、どうやら黒い粉がパラパラと落ちてくる。
今回はそんな【なぜ回転椅子から黒い粉が落ちてくるのか】の原因や対策についてご紹介していきたいと思います。
回転椅子から黒い粉が出て床が汚れる!原因は?
回転椅子から黒い粉が落ちてくる謎の現象の前に、回転椅子の構造を簡単に理解しておくと、黒い粉が出る原因が見えてきます。
簡単に回転椅子の構造を見ると、
1. 足部とキャスター
2. 回転盤
3. 座面
大きくわけると、この3つからの部品構成になります。
ここで、何となくピンときちゃった!という方もいるのではないでしょうか(^^)
回転椅子から謎の物体、黒い粉が落ちてきて床を汚してしまうのは、回転盤がどうやら怪しいような気がしてきませんか?
まさに、その通りなんです。
黒い粉の発生源は回転椅子の回転をつかさどる部分の回転盤が原因なのです。
回転盤は2枚の板が貼り合わせていますが、2枚のどちらかを固定すると、もう1枚が回る仕組みになっているのがわかります。
回転盤の中には、ベアリングが組み込まれているので、小さな力でもクルクルと回るのです。
回転椅子の回転をつかさどる部分ですから、回転椅子を回転させるたびに、ベアリングが使われます。
ベアリングは鉄製の小さな球を溝に合わせて入っており、小さい鉄球が回って椅子が回転することができるのです。
回転椅子を回転させるたびに、当然ながら、鉄球は摩擦や負荷によって、擦れたり、金属疲労を起こし始めます。
回転椅子の回転盤の中のベアリングが、経年劣化や金属疲労などで、回転盤の板で擦られていきます。
結果、ベアリングがだんだんと削られていき、黒い粉が床にぽろぽろと落ちるようになるのです。
これが、謎の物体、黒い粉の正体になります。
回転椅子にはベアリング交換は必要?
回転椅子から黒い粉が落ちる原因が分かったところで、黒い粉が出ないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?
黒い粉が出始めた段階で、回転盤のベアリングがかなり摩耗している状態という事が判明します。
そのまま使い続けると、回転盤に使われているパーツの破損につながります。
最終的には、回転椅子なのに回転しない椅子になってしまうのです(^^;)
回転椅子のベアリングを交換すれば、愛着のある回転椅子が復活するのでは?と考えちゃいますよね。
ベアリング交換といっても、回転盤をばらすことは、基本的には不可能と考えるべきでしょう。
ベアリングを交換するよりも、回転盤自体を新品に交換することになります。
ただし、回転盤交換をするのに、回転盤を取り寄せて、自分で交換するかメーカーに送って修理を依頼するかになります。
注意しなければならないのが、回転盤の品番やメーカーが違うと取り付け穴が合わないという点です。
ですので、回転椅子を製造したメーカーに修理依頼する方が、治る確率が高くなることは間違いないでしょう。
正直いってしまえば、新品の回転椅子を購入した方が、はるかに安い金額で購入できるはずです。
問題は、使っている方の回転椅子への愛着具合によって決まるという事になりますね。
まとめ
回転椅子から黒い粉が出る原因や、ベアリングの交換をした方がいいのか?について紹介してきました。
普通の事務用回転椅子ならば、修理するくらいなら、新品を購入した方が、はるかに安い金額で収まるはずです。
その回転椅子への愛着具合で決めるのが、よろしいのかと感じます。
3R(リデュース・リユース・リサイクル)の観点から言えば、回転盤の交換が地球環境には優しいことになるのですけどね。