優雅で上品なゆえに、結婚式場など華やかな席で飾られることが多いユリの花。
しかし、ユリの花粉は油分が多く、衣類に付いてしまうと取れにくくシミになりやすいので、とても注意が必要です。
万が一、ユリの花粉が衣類についてしまった際に慌てないようにどんな対処をすればよいかまとめてみました。
ゆり花粉が付いてると知らず洗濯してしまった!どうすればいい?
ゆり花粉は花粉の中でも油分が多く粘度も高いので、本来落とす時に濡らしてしまうのは厳禁です。
しかし、付いていることに気付かず洗濯してしまった場合、家で取るのは困難になります。
ゆり花粉は、草木染めぐらい濃く染まりやすい力をもっているため、漂白剤でも取ることは難しいです。
もし、間違えて洗濯してしまった場合は、クリーニング屋にもっていくのが1番ベストです。
ゆり花粉はどこのクリーニング屋でも落とせるわけではないので、事前にお店の方に相談した方がよいでしょう。
◆ ゆり花粉がついた時の落とし方
まず、ゆり花粉が衣類に付いた時に絶対やってはいけないことは手で触ってしまうことです。
無意識にはらい落とそうとしがちですが、これをやってしまうと花粉が潰れて衣類に染み込み逆に落とせなくなってしまいます。
ティッシュやブラシではらう
柔らかい布やティッシュ、ブラシがあればそれで軽く触れる程度の力ではらい落として下さい。
何度も同じとこを触ると花粉が潰れるので注意が必要です。
掃除機を使う
家に居るのなら掃除機を使うと比較的綺麗に落とせます。
強でやってしまうと吸引力が強すぎて生地を傷める可能性があるので、弱でやってください。
除光液、無水エタノールを使う
万が一ゆり花粉を潰し染みになってしまった場合に、まだ洗濯をしていないのであれば除光液や無水エタノールで落とすことができます。
生地の下にタオルを敷いて液を染み込ませ、下のタオルにシミを移すように上からトントンと叩きます。
擦ると落ちなくなるので注意して下さい。
ガムテープを使う
花粉が衣類につきたてで、生地の中まで入り込んでない場合はガムテープで落とすことができます。
ユリ花粉の特徴とは?
1度衣類に染み込むと洗濯でも落としづらくなるゆり花粉ですが、どんな特徴をもっているのでしょうか。
ユリ花粉は楕円形の形をしており粘度があり油分を多く含みます。
ベタベタとしているのは、昆虫の体に花粉が付きやすなっているためです。
そうすることにより受粉しやすくなります。
濃い色素をもっているため草木染めなどにも使われる花粉の為、衣類に付くとシミになりやすいです。
乾いた衣類に付いた場合はお家でも取り除く事が可能ですが、1度洗濯してシミになってしまった場合はクリーニングなどに出さないと取ることが困難なため注意が必要です。
お店で開花したユリを購入する際には、花粉を取り除いているお店も最近は多いです。
ユリの花の豆知識
本来は、初夏から夏に咲く花なため、その季節に購入すると比較的手に入りやすく価格も安価です。
しかし、それ以外の季節に出回っているユリは品種改良されたユリとなるため少し高騰しやすいです。
ユリの花は昔から日本で親しまれてきた日本の花です。
その歴史は古く、古事記や日本書紀などでも登場し奈良時代から親しまれてきました。
世界で約100種類ほどのユリの花がある中で、15種類のユリが日本の自生種となります。
世界で品種改良され作られたユリの原種は日本のユリがほとんどなのです。
まとめ
優雅で美しく飾っておくだけでさまになりますが、花粉の扱いにはくれぐれも注意が必要です。
間違えて衣類についてしまった場合は慌てず、落ち着いて対処して下さい。
くれぐれも慌てて手で触って払う行為だけは絶対しないようにしてくださいね。