卵はどのご家庭でも使うことが多い食材ですね。
しかし購入した時にうっかりケースを落としてしまい、卵が割れてしまうこともありますよね。
通常の卵の賞味期限は割れていない状態での賞味期限ですが、割れてしまった場合はいつまでもつのでしょうか?
割れるまでいかなくても、殻にヒビが入ってしまうこともあると思います。
そんな割れた卵やヒビの入った卵を長期保存させるために、冷凍保存はできるのでしょうか?
今回は、そんな割れた卵の賞味期限や正しい保存方法などについて、ご紹介したいと思います。
割れた卵はいつまでもつの?保存方法や賞味期限は?
普通の卵は意外と長い期間日持ちしますが、実は割れてしまった卵の賞味期限は非常に短く、1日も持ちません。
割れてしまったのであれば、その日のうちに食べないといけないんです。
というのも、卵の殻には「サルモネラ菌」という菌がまれに付着している可能性があります。
サルモネラ菌は食中毒を起こすこともある危険な菌で、小さい子供や妊婦さんが摂取してしまうと、最悪命を落としてしまうこともあります。
通常は冷蔵庫の中のような低温の状態では普通の菌は生き残れないのですが、サルモネラ菌は特別で、たとえ5℃以下になったとしても、生きて繁殖し続けることができるんです。
そのため、割れた卵は冷蔵庫に入れていても意味がありません。
サルモネラ菌をしっかり死滅させるには、75℃以上で1分以上加熱する必要があります。
しかし、それでも卵は割れたとたんに雑菌が付着し始め。栄養価の高い卵は菌にとって繁殖には最適な場所です。
なので、割れてしまった卵はその日のうちに調理し、食べるようにしましょう。
割れてしまった卵をその日のうちに食べるというのは、「美味しく食べられる期限」の賞味期限ではなく、「安全に食べることができる期限」の消費期限だと考えておいてください。
卵をケースごと落としてしまった場合、中には割れていなくても、ヒビが入ってしまった卵もあるでしょう。
割れていないからといって安全というわけではなく、ヒビの隙間からサルモネラ菌が入り込んでしまっている可能性があります。
卵を落としてしまった時は、割れた卵以外も殻をよく観察し、ヒビが入っているものは割れた卵のように、できるだけすぐに使うようにしましょう。
割れた卵って冷凍保存できたりする?
卵をケースごと落とし、大量の卵が割れてしまった場合、すべてその日のうちに食べるのは難しいでしょう。
割れた卵を長期間保存しておく方法があれば、知りたいですよね。
実は割れてしまった卵は冷凍することができ、冷凍保存することで、少し日持ちするようになります。
しかし、割れた状態のままで保存をするのではなく、卵を焼いて卵焼きやそぼろ等にして加熱した後に冷凍するようにしましょう。
しっかり火を通しておけばサルモネラ菌が万が一付着していても死滅させることができます。
さらに冷凍しているので、雑菌がついてしまうこともありません。
少し手間はかかりますが、錦糸卵にすると、解凍して料理に盛り付けるだけで、簡単に豪華に見せることができるようになります。
大量の卵が割れてしまって消費できないという場合は、焼いてから冷凍保存するようにしましょう。
まとめ
卵の殻にはまれにサルモネラ菌が付着していることがあります。
割れた卵はそのサルモネラ菌が中に侵入してしまっている可能性があるので、その日のうちにしっかりと加熱をして食べてください。
できるだけ速やかに加熱するのが望ましいです。
また、焼いて冷凍しておくことで、消費しきれない卵を長持ちさせることができます。
卵は割れないようにするのが一番ですが、もしも割れてしまった場合は、安全に食べられるよう、十分に注意しましょう。