秋の食材と言えば栗ですが、栗は中に虫がいることも少なくないので、虫だしという下処理を行ってから、調理するのが基本です。
どのように、虫だしの処理を行ったらよいか、初めての方だとわからない方も多いと思います。
とても、簡単な方法なので、覚えておきましょう。
栗拾いの後の処理どうすればいい?虫の出し方ってあるの?
お店で買った栗でない限り、ほとんどの拾った栗は無農薬で育っていることが多いため、虫が栗の中に入っていることがほとんどです。
調理する前に、虫だしと言う処理を行ってから調理に入りましょう。
栗は、栗の中で虫が孵化しているかしていないかで、処理が違ってきます。
【栗の中で卵が孵化している場合】
孵化した虫を追い出します。
大きめのバケツにたっぷりの水をいれて、その中に栗を入れます。
半日ほど、そのまま水の中に栗を浸けて置いておきます。
その後、新聞紙などの上に並べて陰干しします。
完全に乾いたら虫出しの完了となります。
栗の中で孵化した虫がいれば、水の浸すことで追い出すことができます。
もし、水につけている状態で、プカプカと浮いてくる栗があれば、中身を虫が食べてしまって空洞化になっており、軽くなっている状態なので、この段階で省いて下さい。
更に、乾かしている間に、栗のとんがっていない座の部分の方から、白い粉が出てきた場合は、卵が孵化して活動を始めようとしているので、その栗も省いてください。
【栗の中でまだ卵が孵化していない場合】
孵化を防止する処理をします。
また、さきほどの方法のままだと、生栗のままなので、残っていた卵が孵化する可能性もあります。
ですので、すぐ食べない方は、低温のお湯により幼虫を死滅させましょう。
やり方は、次の通りです。
大きめの鍋でお水に火をかけ80度まで沸かします。
80度までいったら、それ以上温度が上がらないように注意しながら栗を1分以上浸し、水をきります。
ここで、大事なのが、沸騰させないことです。
下処理を、行った栗は1ヶ月ほどは保存がききますが、なるべく早く食べるように心がけてください。
万が一、栗の中に残っていた虫を私たちが食べてしまっても、人間の体には害があるわけではないので、気にしなくても大丈夫です。
ただ、あまり、気持ちのよいものではないので、食べる前に取り除いておけるなら、それがベストだと思います。
栗の中にいる虫の名前は?どんな虫?
栗の中に生殖する虫は主に、2種類います。
・クリミガ
・クリシギゾウムシ
です。
殆どは、クリシギゾウムシの方が多いです。
クリミガは栗の身の中で孵化して幼虫になるとイモムシの、形態となります。
中の実を食べて成長して、最終的な自分で栗に穴を開けて脱出します。
クリシギゾウムシは産卵の際には渋皮にそって線状に食害にあいます。
成長するにつれて中の実が食害にあい、スカスカとなってしまいます。
糞を外に出さないのが特徴的です。
食害が進んでいくと、表面の果実の部分が黒くなっていきます。
また、食害にあった栗は、割ると中味が黒くなっています。
スプーンで、そこだけ取り除くか、広範囲なら食べるのはやめましょう。
食害が進んでいる栗は、割らなくても、触っただけでグニョグニョと柔らかくなっているため、不安な方はその時点で取り除いて下さい。
まとめ
できれば、虫がいない栗を食べたいと思う方がほとんどだと思います。
ですが考え方を変えれば、虫が寄ってくる栗というのは、ある意味、無農薬で安全であるという証拠です。
正しい下処理を行えば、食べることは可能です。
形が悪い栗でも、ペースト状など、調理方法を変えればいろんなアレンジが楽しめます。
虫出しの処理方法を覚えて、秋の味覚である栗を存分に楽しみたいですね☆