秋になると、よく並木通りで見かける銀杏。
独特な匂いがありますが、揚げたり炒めたりすると、匂いも消えて、お酒のおつまみなどにとても合う食材となります。
食べやすいサイズなので、ついついたくさん食べ過ぎてしまう事もあると思いますが、銀杏は食べすぎると体に良くないとよく聞きます。
実際、どのくらいまでなら食べても大丈夫なのでしょうか?
そして、どんな症状がでて、その時どんな対処の仕方をしたらよいかご紹介していきたいと思います!
揚げ銀杏は1日何個までなら食べ過ぎじゃない?
昔から、銀杏は薬として食べられてきましたが、食べ過ぎると、反対に体にとって毒となってしまいます。
銀杏は年の数以上食べてはいけないと言われていますが、やはり、大人であれば40個ほど、子供であれば7個ぐらいに基準にしておいてほうがよいです。
特に、銀杏の食べすぎで症状が出やすいのは子供の割合が多く、特に5歳未満のお子様だと70%以上の報告が上げられているそうです。
まだ、ちゃんと体ができあがっていないため、特に5歳未満のお子様には念の為に食べさせない方がよいです。
大人の場合は、40個が目安です。
ですが、人によってはそれよりも少ない数でも症状が出る場合もあります。
銀杏を食べてもいい個数には、個人差があることを忘れないようにしましょう。
銀杏を食べすぎると、どんな症状がでるの?
銀杏は食べ過ぎると体によくないと言いますが、実際どのような症状が体に起きるのでしょうか。
銀杏に含まれる「ギンコトキシン」という成分は、脳内の抑制性伝達物質の生成を邪魔する成分を持っています。
そのため、銀杏を食べ過ぎる、鼻血が出たり、体が痙攣したり、興奮状態になったりします。
銀杏を食べ過ぎると鼻血が出るというのは、これが原因です。
それ以外にも、銀杏に含まれる有毒な物質である「4-メトキシピリドキン」はビタミン6とよく似てます。
本来B6が働く場所で間違って働き、中毒症状を発症させます。
症状としては、主に嘔吐や痙攣です。
最悪、死に至ることもあります。
食べてから発症まで、約1時間から12時間後ぐらいです。
半数の方は24時間以内には回復しますが、おかしいなと感じたら、早急に病院を受診しましょう。
銀杏を食べ過ぎた時の対処方法は?
もし、銀杏を食べすぎでしまい、何かしら症状が出た場合は速やかに病院に行きましょう。
銀杏を食べ過ぎると、ビタミン6が足りなくなることによって症状が発症します。
治療法としては、ビタミン6を活性化させる注射を打ちますが、家はそのような対処ができません。
食べた銀杏を無理に吐かせるような行為も辞めてください。
吐かせることによって、痙攣が起きたり、のどに物が詰まったりする可能性があります。
銀杏の対処方法は私たち素人で出来ることに限界があるため、早急に病院に連れていき、いつ、どのくらい食べたか、正確な情報を伝えて処置を待ちましょう。
銀杏の食べ方にも気をつけましょう
銀杏は、特定の食べ物アレルギーを持っている方が食べるだけでも、発症します。
マンゴーやカシューナッツ、ピスタチオにアレルギーを持っている人は食べることを控えてください。
お酒の場で食べる機会が多い銀杏ですが、アルコールが体内に入っていると、ついつい食べ過ぎてしまう危険があるので、注意が必要です。
更に、酔っていると自分に症状が出ていても気づきにくいので、命の危険にも繋がります。
まとめ
大好きな物であれば、我慢するのは辛いですよね。
銀杏は食べて体に悪いものではなく、食べ過ぎると良くないと言う部分を覚えておいてください。
食べ方や調理法を変えるだけで、食べ過ぎ防止や少量でも満腹感を味わうことが出来ると思いますので、工夫して食べるようにしましょう。